🌿「自由に生きるとは?」を問い直す旅
- Sae Katsuta

- 10月29日
- 読了時間: 3分
広い空と乾いた風の中で、
家族と過ごした2週間。
予定を詰め込むこともなく、
「今日どうする?」の問いから始まる毎日。
誰かが主導するわけでもなく、
それぞれのリズムで過ごしていたのに、
普段、アメリカ、日本、マレーシアと
それぞれ離れた場所で暮らしている私たち家族が、
一緒に過ごしながら驚くほどに心地よい調和に包まれていました。
そのゆったりとした滞在の中で、
3泊4日だけ**キャンピングカー
(娘は “RV(Recreational Vehicle)” と呼んでいました)**を借りて旅に出ました。
向かったのは、テキサスとメキシコの国境に広がる美しい国立公園、Big Bend(ビッグベンド)。
広大な大地と、時を忘れるような静けさに、ただ息をのむばかりでした。

この旅のデザインから、
誰かの“やりたい”をそれぞれに応援しながらも、
みんなで共有する時間の中で、
楽しさを一緒に創り出すことができました。
🚚 さらに南西へ縦断する10時間以上のロードトリップ
車の中では、ひたすらに運転する人(長女しか出来ず)、
音楽を聴く人、本を読む人、地図を楽しむ人、
そしてキャンピングカーのキッチンを楽しむ人, 眠る人
おしゃべりするでもなく、静寂を強いるでもなく、
ただ自然に調和していた。

長い時間を共有しながらも、
誰も相手をコントロールしようとせず、
自分の心地よさを大切にしている。
旅は予定調和で進まないことも起こり、
困ったハプニングがあっても、
みんなで笑って励まし合い、過ごすことができました。
そんな時間の中に、
お互いを信じているからこそ生まれる“秩序”がありました。

“自由”とは、好きに動くことではなく、
自分を信じて動けること。
“秩序”とは、誰かに従うことではなく、
信頼と自律の中から自然に生まれる調和。
自由と秩序は反対ではなく、むしろお互いを支え合うものだということ。
家庭も教育も、自然も同じように、
押さえつけることなく、放任することなく、
そのあいだに流れる「ちょうどいいリズム」を見つけたとき、
そこにほんとうの豊かさが生まれるのかもしれません。

自由に生きるとは、自分を信じて動けること。
その先には、
その時の自分には想像できなかったような、美しい展開や経験が待っている。
そんなことを、この旅の中で改めて感じました。
毎日燃えるような日の出を見ることになりました。
きっとこの旅がこんなにも心地よく感じられたのは、
それぞれが自分の場所で経験を重ね、
成長してきたからこそ。
その静かな確信が、
家族の時間の「自由と調和」を支えていたのだと思います。


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