“感じるわたし”を取り戻すレッスン
- Sae Katsuta
- 11 分前
- 読了時間: 3分
朝、目を開けた瞬間から、ママの一日は動きはじめます。
「ごはん、なに食べる?」「お着替えして」「幼稚園行くよ〜」
そんな小さなやりとりが連続して、気づけばもうお昼。
午後も夕方も、まるで風のように過ぎていく──。
ふとした瞬間、こんな問いが胸に浮かぶことはありませんか?
「私、今日、座ってお茶を飲む時間、あったっけ?」
「子どものことは一生懸命。でも、“私の気持ち”はどこにあるんだろう?」
この小さな違和感に、きっと“わたし”を取り戻す入り口があります。
わたしたちに必要なのは、大げさなリセットや大改革ではなく、
ほんの数分、「感覚」に還ることなのかなと感じることが多いです。
たとえば──
・お気に入りのマグカップでお茶をいれて、深呼吸する
・子どもの笑顔にふれて、「今日も一緒にいられてうれしいな」と感じてみる
・ノートに“今日のうれしかったこと”を3つだけ書き出してみる
・イヤホンで好きな音楽を、ほんの少しだけ味わう
・洗濯物を干しながら空を見上げて、「今日も青いな」とつぶやく
それらは、見た目にはごく日常的でささやかな行為かもしれません。
でも、その瞬間こそが、「自分を感じる」ための大切なレッスンです。
人が人生に深い意味を感じるとき、
それは“何かを達成した”瞬間だけではなく、
“何かを感じた”ときではないでしょうか。
人生の“本編”はきっと、こうした感覚の中にある
風の匂い、コーヒーの香り、子どもの手のあたたかさ。
誰かと目が合ったときの、あの安心する気持ち。
胸の奥にふと浮かんだ、よろこびや切なさ、そして涙。
それらは、スケジュールには記されないし、
数字で評価することもできない。
けれど、人生の“本編”はきっと、こうした感覚の中にあるのだと思うのです。
わたしは今、子育ての終盤にいます。
けれど日々のタスクに追われ、「感覚より優先すべきこと」が溢れているのは同じです。
「次にやらなきゃ」が思考を支配し、
気づけば“今日”ではなく“やることリスト”ばかりを見つめてしまう──。
そんな日が、誰にでもあるのだと思います。
だからこそ、自分にそっと問いかけてみます。
「わたしは、いま、何を感じている?」と。
それは、立派な答えが必要な問いではなく、
わたし自身と“つながり直す”ための静かな時間です。
あなたの毎日は、すでに誰かのために尽くされていて、
それだけでもう、十分に尊く、美しい。
でもその上で、ほんの少しでいいのです。
自分を感じる余白を、暮らしのどこかに持つこと。
そうすれば、ママという役割の奥にある“わたし”の輪郭が、
少しずつ戻ってきます。
その輪郭は、あたたかさや、やわらかさ、
そして何より、生きる力につながっている。
子どもたちは、そのぬくもりを、まるで陽だまりのように受け取ってくれるでしょう。
そしてあなた自身の人生もまた、静かな輝きを取り戻していく思っています🐋
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