🌿子どもの“やってみたい”を育てる環境デザイン
- Sae Katsuta

- 11月1日
- 読了時間: 2分
前回の旅で感じた「自由と秩序」の関係。
その感覚は、日常に戻ってからもずっと心に残っています。
家族がそれぞれのリズムで生きていくように、
子どもたちが自分の“やってみたい”を見つけていくためにも、
実は“環境”のあり方がとても大切だと感じています。
テキサスの自然や広大さが、彼女の感性、
彼女のやりたいことにグッとつながって広がっていました。
― 観察から始まる環境づくり ―
今回は、幼児期の子供達にフォーカスして
家庭での「子どもの環境デザイン」について書いてみたいと思います。
この概念が整理されたのは、アーリーキッズクリエィティブプログラムの
アシスタント講師のMAIKOさんと話していたときのこと。
彼女の家庭でのこれまでの実践に強く共感し、
そこから私自身の中でも「環境をどう育てるか」というテーマが
はっきりと言語化されていきました。
彼女も言っていましたが
環境をつくるためにまず一番大切な基本は、
子どもを観察し、その変化に応答していくこと。
観察とは、評価ではなく「感じ取ること」。
子どもが何に夢中になり、何に迷っているのかを見つめることで、
必要な環境の輪郭が自然に見えてきます。
幼児期の子どもであれば、「この形でOK」と固定することはできません。
少しでも停滞を感じたら、新しい変化を加える。
子どもたちの発達や興味が変われば、それにも対応して環境を更新していく。
環境とは完成形ではなく、子どもの育ちと共に呼吸し続けるものなのです。
私たちは「子どもが積み木遊びをするための遊びの基地設置プログラム」を行っています。
具体的な遊びの環境を整えることは、姿勢を正すのと同じように、
小さな工夫で子どもの集中力を引き出すことができます。
積み木遊びの環境などには、ある一定の“基本の正解”があります。
けれど、それを絶対とせず、子どもの個性に合わせて柔らかく変化させること。
そして、子どもの集中や成長が一段落したタイミングで、
新たな刺激を“良きタイミング”で加えること。
このリズムの循環こそが、子どもの「やってみたい」を継続的に支えるデザインです。
親に観察力と創造性があれば、
子どもの可能性は、驚くほど豊かに広がっていきます。
子どもは環境によって育ち、
環境は大人の感性に大きく影響を受けます。
だからこそ、私たち親こそ自分を磨き、常に成長していきたいと日々感じるのかもしれません。



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